第108章

午後四時ごろ、私はベッドに寝転がり、退屈しのぎにスマホをだらだらとスクロールしていた。すると突然、メッセージが届いた。ネイソンからだった。

[今夜、君と夕食を取る]

短くて、そっけない文面。その表示を眺めながら、私は一瞬だけ首をかしげた。急にどういう風の吹き回し? アズールのせい?

[いいね!]

どうせ他にすることもない。それに、もし写真を撮られたとしても困るのはガブリエルであって私じゃない。

一時間後、ネイソンが送ってきた住所の店へ車を走らせた。ひっそりと奥まった場所にあるうえ、店内もかなり空いている。案内機能がなかったら、たぶん辿り着けなかっただろう。

「ずいぶん隠れ家を選んだ...

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